You Only Live Once

【埼玉】の《歯科医師》。趣味である〈喫茶店〉、〈本〉、〈珈琲〉について情報を発信《☆YOLO☆》

『夜と霧』 V・E・フランクル著

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(富士7合目からの眺め)

 

 

こんにちわ!KENG(ケングー)です!!

 

全国的にも気温が30度を越え、蒸し暑い季節となりました。

 

梅雨明けが発表され、夏到来ですね。

 

まだ7月なのに、夜は寝苦しくて質の良い睡眠がとれません。オーマイガー!

 

8月はどうなることやら。トホホホ。

 

『夜と霧』を読み、戦争を考える

 

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さて、今回紹介する蔵書は、V・E・フランクル『夜と霧』とうい書籍です。

 

1939年に第二次世界大戦が開戦。ドイツは1943年にドイツ国内のユダヤ人強制労働者が、占領下にあったポーランドアウシュビッツに移送されました。

 

その後、ナチス・ドイツユダヤ人に行った組織的大量虐殺については、映画やドキュメンタリーなどでもご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

著者であるV・E・フランクルはウィーンで生まれ、フロイトアドラーに師事して精神医学を学び、ウィーン大学医学部神経科教授であり、同時にウィーン市立病院神経科部長を兼ね、研究以外に臨床家としても精力的に活動していました。最愛の妻にも恵まれ、平和な生活が続いていましたが、その平和も開戦以後崩壊してしまいました。

 

なぜならば彼はユダヤであったからです。

 

ユダヤ人という理由だけで、他のユダヤ人とともに逮捕され、アウシュビッツに送られ、収容所の生活を過ごしました。

 

この『夜と霧』は、そんなV・E・フランクルが体験した凄惨な生活を心理学的側面も踏まえて綴っている作品です。

 

  • 一人ひとりが、尊厳もない、ただの数字とみなされる生活。
  • 両側に鉄条網で囲まれた通路を歩かされ、その先には一人の男がたっており、人差し指を右に左に動かしユダヤ人を選別している。そして約9割のユダヤ人が最初の選別で淘汰される。
  • 寝床三段ベッド。三段ベッドの各段には、むき出しの板敷に9人が横になり、毛布は1段で2枚。横向きにびっしりと体を押し付け合い、糞にまみれた靴を枕代わりにする。

 

このような状況を想像できるでしょうか?

 

また、このような状況の中で人間はどのような感情を抱き、また感情を処理するのか、想像できるでしょうか?

 

私を含め、今の若い世代は戦争を体験していないため、今までドイツや日本が行った虐殺の事実は知っているものの、当事者の心理学的な解釈は理解することが難しかったと思います。

 

しかし、我々は、事実だけでなく、当事者の心理学的な解釈を深く理解しなければならないと思います。 

 

「二度と戦争を起こしてはならない」

 

その理由を、戦争を体験していない私たちが、未来の子供たちに伝えることができるでしょうか?

 

私たちは、自ら率先して知り、考え、その理由を見つけなければならないと思います。

 

生きる意味について考える

 

強制収容所で生き残るためには、希望を失わないことが重要だと著者は述べています。

 

生きる希望や生きる意味を失った人間は簡単に崩れてしまったからです。

 

逆に、生きる意味を知っていた人間は、あらゆる恐怖に耐えられたとも述べています。

 

「生きる意味がわからない」

「生きる目的がみつからない」

 

現代社会にも、自らこの疑問をぶつけている人も多いのではないでしょうか。

 

著者はこう綴っています。

 

「私たちが」生きることから、「何を」期待するかではない。

「生きることが」私たちから「何を」期待しているかが問題なのだ。

 

生きることは日々、そして時々刻々、選択を迫っています。

 

私たちは、その選択に誠実な行動や態度によって、正しい答えを導かねばなりません。

 

時には、選択を誤ってしまうこともあるかもしれません。。。。

 

ですが、このような言葉もあります。

 

「神は人間が死ぬまで過ちを裁いたりはしない。」

 

一度過ちを犯したとしても、やり直すチャンスはあると思うんです。

 

だからあきらめずに1日々を、1分1秒を精一杯生きていくことが必要なんだと思います。

 

  ガス室を発明したのは人間です。そして虐殺をしたのも人間です。

  ガス室に送り込まれ毅然とした態度で祈りの言葉を口にしたものも人間です。

  じゃあ人間とはなにものなんでしょうか?

  人間の生きる意味や、価値なんてものはあるのでしょうか?  

 

この疑問には、正しい答えはないと思います。

 

この疑問の答えには、100人いれば100通りの考えがあるからです。

 

重要なのは、この疑問について自分なりに考えることが必要だと思います。

 

考えることがを心を磨き人間性を大きく成長させると思うのです。

 

まとめ

 

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(富士頂上からの眺め:ご来光) 

 

この『夜と霧』は戦争や人間の生きる意味について、深く考えさせられた本でした。

 

きっと皆さんにも何かしら影響を与えることができる本だと思いますので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。