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【埼玉】の《歯科医師》。趣味である〈喫茶店〉、〈本〉、〈珈琲〉について情報を発信《☆YOLO☆》

半藤一利の 『昭和史』を読んで戦争を考える。

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(いきつけの焙煎屋から)

 

 こんにちわ!KENG(ケングー)です!

 今回は、ある出来事がきっかけで急遽蔵書の紹介をしようと決めました。

 その経緯を順を追って書いていきたいと思います。

 

~8月6日の朝に目にしたもの~

8月6日は「広島に原爆が投下された日」。

8月9日は「長崎に原爆が投下された日」。

そして8月15日は「終戦記念日」ですね。

 

本日、8月6日8時15分には私の地元でもアナウンスが流れ、黙祷を捧げました。

 

戦後から72年が経過し、戦争を語り継ぐ人も平均年齢が80歳を上回り、徐々に戦争を知る人が少なくなっているそうです。これは時代が進むがゆえに仕方がないことだと思います。

 

ふとTwitterを閲覧してみたのです。

 

今のネット社会に身を置いている人達の「戦争」や「原爆」に対しての反応を見たいと思ったのです。

 

たいていの人達は、

「原爆もなく、戦争もない平和が続きますように」

「今、生きていることに感謝しなくちゃ」

といったコメントを残していました。

 

しかし、

「あれ、今日は広島に原爆投下された日だったんだぁ」

「会ったことのない、先祖ですらない人々に黙祷する必要あるのか」

といった非常に悲しいコメントを残している人達もいました。

 

私は上記のようなコメントを残した人達に、面と向かって被爆者家族に同じようなコメントが言えるのかを問いただしてみたい。

同じ日本人として本当に恥ずかしい限りです。

 

私たち日本人がこの世界で生きていられるのは、アメリカが原爆を落とし、終戦となったからではありません。

食べ物に溢れ、欲しいものがあれば何でも手に入る今の世の中で生きていけるのは、平和を願った国民、日本国を思って死んでいった戦没者尊い犠牲の上に成り立っているからだと思います.

 

~戦争について考える~

またTwitterでこんなコメントも見られました。

「原爆が落ちた事実だけを述べるのではなく、何故落とされたのかその経緯を述べるべきだ

 

確かに原爆が投下された事実だけでなく、その経緯までの詳細を情報として発信していくことは大切です。

しかし、現代の日本人には、発信者の主観が入った情報を鵜呑みにしてしまう傾向もあります。

私は、情報を発信していくことには賛成ですが、その情報を正しく判断する能力を我々日本人が身に付けるべきだと思います。

 

日本の教育上、明治時代までの主要な歴史を勉強しているうちに、時間がなくなり高校を卒業してしまう現状があります。

 

しかし、日本が今こうして平和で豊かに生活できているのは、昭和史の中で繰り広げられた出来事がきっかけとなっているからだと思います

 

日本人は、この昭和史の出来事を深く知り、戦争について考え、自分の考えを持つことが必要だと思うのです。

 

そんな昭和史を学ぶことができる本を今回は2冊紹介していきたいと思います。

 

半藤一利著『昭和史1926~1945』~

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私が昭和史を学ぶ際にいつも参考にしている著者が、この本を執筆している半藤一利さんです。

 

その理由は、半藤一利さんは非常に膨大な量の資料を集め、それを比較的客観的な視点で分析して執筆しているからです。

 

これは竜馬がゆくを執筆した司馬遼太郎さんと似ていると思います。

我々が司馬遼太郎さんが描く竜馬を愛する理由は、膨大な資料の情報から竜馬像を作り上げたからだと思います。

 

この情報量は圧巻です。他の書籍とは比べ物になりません。

この情報量が、著者への信用であり、私が著者を執筆した本を参考にする理由だと思います。

 

この情報量を今の仕事をしながら自分で調べようとしたら、何十年もかかるでしょう。それを、1冊の本で理解できることは本当に貴重だと思いますので、ぜひ読んで頂きたい一冊です。 

~昭和史を学んでいく際に注意するポイント~

昭和史を学んでいく際、注意するポイントがあります。

それは昭和天皇をどういった視点で描いているかです。

 

過去、天皇立憲君主制の原則のもと、政府が決定したことは拒否しない方針をとってきました。

よって国の方針を決める御前会議でも、天皇は発言せず、会議の決定を承服するのみとしたのです。

この、政府が決めた方針に何も進言せず承服したことが、問題視され、アメリカの多くの世論も昭和天皇の死刑判決を望んでいました。

 

日本政府は何千年と続いている伝統ある天皇制を保証する形をマッカーサーに願っていました。

昭和天皇を死刑にしたら、国民の反感を買ってしまい占領が思うようにいかないことが予想されたため、マッカーサー昭和天皇をそのまま存続させることにしたようです。

 

ここまでの歴史を一部抜粋しただけでは、昭和天皇を「悪」ととらえられても仕方がないと思いますが、歴史はこの前後、昭和天皇の知らないところで、政府の暗躍や軍の謀略など様々な出来事が起こっているのです。

 

こういった出来事を客観的な視点で見据えることが必要だと思います。

 

~孫崎淳著『戦後史の正体』~

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 この本は、自主路線対米追随路線の2つの視点から歴史を紐解いています。

戦後、占領下にあった日本はアメリカに堂々と意見を言えない状況があったと思います。

実際に、朝鮮戦争では日本は良いように使われていたのも事実だと思います。

沖縄の問題も、ロシアや中国との水面下の争いに日本の拠点はアメリカにとって必要不可欠であり、基地を国外へ撤去することは難しいと思います。

 

そのような状況の中で、日本だけは芯をもってアメリカに堂々と意見をしていく自主路線の姿勢は必要だと孫崎淳さんは主張しています。

この意見には私も共感できます。

 

私は孫崎淳さんの外交官という経歴から、この本の内容を鵜呑みにするところでした。

しかし最後まで読んでみると、半藤一利さんの資料内容と矛盾する点や、根拠となる資料が掲載されていない状態で主観的意見を述べていたりする部分もありました。

 

そのため、私はこの本を真に勧めることはできません。

批判的吟味を踏まえ読むことをおすすめします。

~まとめ~ 

現在の安倍政権は対米追随の路線を走っています。

それは集団的自衛権を支持することからも明らかだと思います。

 

私は、戦争に関与する支援はすべて拒否するべきだと思っています。

戦力の保有も破棄するべきだとも思っています。

 

自国の安全はどうするんだ!!

永世中立国のスイスだって自衛のために軍隊を保有しているじゃないか! 

 

戦争は怖いですよね。現代ではテロだって怖いですよね。

たぶん日本はもう一度戦争で負けたら、貧困に耐えられず死んでいくと思います。

(それだけ現在日本の生活が豊かだからです。)

だから戦力アップが必要!だという声もあがるでしょう。

 

でも、自衛のための戦力保持をどこまで許容するかなんて決められないと思います。

なぜなら核を持っている国には、核を持ってでしか対抗しようがないからです。

しけた戦力では、たかが知れているのです。

 

日本は、これ以上の戦力は保持せず、核廃絶を訴え続け、平和を掲げていくことが必要だと思います。

これは核を投下された日本だけができることだと思います。

 

もしミサイルで日本が滅んだら?占領されたら?

そしたらそれまで。

私はなるべく長く生きたいですが、死んだらそれまでという覚悟で生きています。

死にたきゃ自分だけ死ね!私を巻き込むな!という意見もあるでしょう。

 

しかし、それでも歴史から過去の過ちを学び、二度と同じ過ちを繰り返さないことが日本には必要だと思うのです。