You Only Live Once

【埼玉】の《歯科医師》。趣味である〈喫茶店〉、〈カフェ〉、〈珈琲〉について情報を発信《☆YOLO☆》

【Fコース】山田悠介(著)を読んで、仮想現実の世界にダイブする感覚を体感。

  

こんにちわ!KENG(ケングー)@Grimpeur_KENG】です!

 

年末年始は体調を崩してしまい、今は少しずつ体力を元に戻している最中です。

 

先日やっと、大好きな珈琲も飲めるようになってきました。

 

年明け早々、健康が一番の財産だと痛感しましたが、まだ関東ではインフルエンザが流行っているようなので皆さんも手洗いとうがい、マスクによる予防を欠かさずに過ごしてください。

 

さて今回は、山田悠介さん(著)の【Fコース】の紹介をしたいと思います。

f:id:KENG:20171219231114j:plain

 

あらすじ

諸岡智里は、成績優秀でプライドが高い女子高校生。

 

他人にも、親にも自分の弱みを見せない、完璧主義。

 

しかしそんな完璧な自分を演じることに疲れてしまった智里は、仮想現実ゲーム『バーチャ』のミッションをクリアすることに夢中になっていく。

 

ある日、智里は同級生達と4人で『バーチャ』の新作「Fコース」のミッションに挑むことになった。

 

ミッションは制限時間内に、天才画家バッジスの最後の作品を盗み出し脱出すること。

 

警備員の目を避けながら、施設に侵入し、クリアを目指していくが、このミッションには智里達が知らない大きな秘密が隠されていた。

 

【Fコース】を読んで

最近では、VRシステム(バーチャルリアリティシステム)を使って家庭用ゲーム機で遊んだり、都内某所でVRシステムを使ったアトラクションを体験することもできるようになり、仮想現実の世界は、私達の日常でも少しずつ浸透してきました。

 

今ではさらに技術は進歩し、現実と仮想現実を重ね合わせるMR(複合現実・Mixed Reality) などの技術も発展してきており、攻殻機動隊のような未来がすぐそこまで迫ってきています。

 

本作【Fコース】では、現代の社会の中でまさに注目を浴びている仮想現実のゲームを中心に物語が始まります。

 

日々の日常に疲れている女子高生の智里は、仮想現実のゲーム『バーチャ』で現実と変わらない感覚を味わいながら、日常と違う迫力や緊迫感魅了され、のめり込んでいきます。

 

秀才で完璧な人生を歩んできた智里が、このゲームの世界にのめり込むのは、現実の世界で生きている自分から逃避したい気持ちの現れなのでしょう。

 

ネット社会では裏アカウントを作り、仮想世界に自分とは正反対のキャラクターを装ったり(例えばネカマだとか)しますが、智里はこれと似たような心境だったのではないでしょうか。

 

人とのコミュニケーションが衰退していき、だれにも相談できずネットの世界に逃げ込んでいく。

 

現代の日本の状況をクローズアップした、非常に示唆に富む内容です

 

さて、この現実と仮想現実の世界観を見事に表現した本作では、我々読者も作中の仮想現実の世界に、自分がダイブする感覚に陥ります。

 

ミッションを進めていく智里達と共に、自らもミッションを解き明かしていくような、不思議な感覚です。

 

それによって、智里や智里以外の同級生達のキャラクターも実体化していき、より臨場感を搔き立てられます。

 

ミッション後半には、ついに智里達も知らない秘密が待ち受けていますが、我々読者も仮想現実にダイブする感覚を終始体験させられているため、最後のクライマックスには智里達と共に唖然とするはずです。

 

終わり方はすっきりしていて、仕事の合間に読むのに非常にちょうどよい1冊でした。

 

まとめ

自分と作品の世界が混ざり合い、作品の中に自分が引き込まれていく。

 

そんなトランス状態に陥っていく感覚がおもしいため、私も山田悠介さんのファンの一人になっているんだと思います。

 

ストーリーの独創性、見事な落としどころには言葉も出ません。

 

テンポよく読み進められ、気分転換にちょうど良い作品でしたので、興味があれば皆さんもぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

あわせて読みたい

keng.hatenablog.jp

 

keng.hatenablog.jp

 

【スポンサーリンク】