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ペーパーフィルターの湯通しについて考える

 

こんにちわ!KENG(ケングー)@Grimpeur_KENG】です!

 

 

「ペーパー臭が珈琲にうつるといけないから、ペーパーフィルターに湯通しを行うべきだ」とする本を見かけることがあります。

 

でも今までペーパーフィルターを使っていて、ペーパー臭で後悔したことがありません。

 

そこで今回は「ペーパーの湯通しは本当に必要なのか」、「ペーパー臭なるものが本当にあるのか」という疑問を解決すべく、実験を交えて考えてみました。

 

まず開封後のにおいをチェック

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今回は、ペーパードリップで使用する頻度が高いと思われる《松屋式》《HARIO》《KONO》の3つのペーパーフィルターを用意しました。

 

いずれも原材料はバージンパルプ100%で、未開封のものです。

 

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まず開封直後のにおいをそれぞれチェックしていきます。

 

ふんふん。

 

ん〜。

 

特に3つとも差違は感じられませんね。

 

「あっこれがペーパー臭か!」っと、においを判別できるほどのものはありません

 

いたって問題ないように感じます。

 

実験開始

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開封したペーパーフィルターを使ってさっそく実験してみたいと思います。

 

実験方法は、それぞれ開封したペーパーフィルターに湯を淹れて、抽出した湯の味や風味、またペーパー臭なるものを感じるかを調べていきたいと思います。

 

今回、自宅には計量カップが2つしかなかったため、写真のように計量器を用いて50g(約50CC)の湯を淹れていきます。

 

先ほどの《松屋式》《HARIO》《KONO》と、比較対象として《ペーパーフィルターを介さない湯》の4つを対象として、抽出者はM嬢に協力してもらいました。

 

抽出に際しては、M嬢に抽出方法を教え、一度実施してから実験しています。

 

評価方法は、M嬢に抽出の順番をランダムに決めてもらい、抽出した湯の香りと風味に違いはあるか、ペーパー臭なるものがあるかを私が判断していきます。

 

私は実験開始から終了まで目隠しをし、私自身が抽出している順番や渡された湯がなんであるかをわからないようにしておきます。

 

実験風景

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実際にどんな感じで実験しているかM嬢に教えている時の状況を写真でのせていきます。

 

まず湯の温度は約90度で淹れてもらいました。高い温度だと香りを強く感じると考えたからです。

 

この湯は水道水を用いているので、カルキ臭が評価に影響しないように、カルキを抜いたものを使用しています。

 

 

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抽出は一点だけに集中して淹れるのではなく、「の」の字を描くように、ペーパーフィルター全体を余すことなく湯にうつすように淹れるよう指示しました。

 

 

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50gの数字になるように調整して淹れてもらいます。これで完成です。

 

淹れたての香りをすぐにチェックするために、抽出後は速やかに渡してもらうよう指示しました。

  

結果発表

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M嬢が抽出した4つの湯を私が評価していき、全て無事に終わることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論として。。。。。。。。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どの抽出した湯も、味の大きな変化や風味の変化、そしてペーパー臭なるものを感じることはできませんでした

 

 

 

 

 

 

 

M嬢からは、『なにそれ。私意味あったの?』といったツッコミ。

 

結果が結果だけに、M嬢からのクレームもわからなくはありません。

 

これで「ペーパー臭がありました!」という結果が出れば、結構おもしろかったかもしれませんが、結果が結果だけにM嬢も渋い表情です。 

 

ペーパー臭とはなんぞや?

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渡された順番は①《HARIO》②《松屋式》③《ペーパーフィルターを介さない湯》④《KONO》でした。

 

目隠しを外して、少し冷めてからまた香りや風味に違いがあるか飲み比べしてみましたが、私にはまったく差異を感じられませんでした。

 

M嬢はおもしろくなかった結果かもしれませんが、私としては面白い結果を得ることができたと思っています。

 

今回の結果から、ペーパー臭というのはペーパーフィルターそのものの臭いではなく、ペーパーフィルターに吸着した臭いが原因で生じる可能性があることがわかってきました。

 

よく外出先で、鼻をかみたいのにポケットティッシュがない!っという時に、私はよく友人などからポケットティッシュを一枚もらうことあります。

 

もらったポケットティッシュで鼻をかむ時、良い匂いを感じる時もあれば、ん?ちょっと湿気たカビっぽい臭いだなぁと感じる時もあります。(→借りてる分際で失礼極まりないですね。)

 

渡した本人はポケットティッシュのにおいは別段普通かもしれませんが、それは自分のにおいに慣れてしまっているだけで、他人が嗅ぐとその人が普段使っている柔軟剤のにおいやら、家庭の生活環境のにおい、あわよくば体臭なるものがポケットティッシュにうつってしまっているんだと思います。

 

ペーパーフィルターもこれと同じ原理で、ペーパーフィルターが周囲のにおいを吸着してしまうため、そのにおいが珈琲を抽出した際にペーパー臭として認知されているのでしょう。

 

 開封直後も別段においが気にならなかったのは、外気に触れず周囲にのにおいを吸着していないためだと考えられます。

 

今後の課題として、ペーパーフィルターを長期間湿気が多い場所に保管したり、ルームフレグランスの近くに保管したりと、悪条件下のペーパーフィルターを使って実験してみないと湯通しの必要性ははっきり説明できませんが、仮にペーパー臭が気になるならば、ペーパーフィルターの種類や湯通しなどの方法よりも、外気に触れないようなペーパーフィルターの保管方法を考えたほうが良いのではと思いました。

 

番外編

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番外編として少し変わった趣向の実験をしてみました。

 

これは家庭にある普通のティッシュペーパーです。

 

 

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裏面を見てみると、バージンパルプ100%!

 

ペーパーと同じ原料じゃないか! 

 

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と言うわけで、ちょうど鼻もかみたかったので、箱を開けたついでに、これも実験してみました。 

 

まぁ結果は、同じです。

 

大きな差異は感じられない結果となりました。

 

自分ティッシュで何を飲んでるんだろうと、俯瞰してみたらだんだん自分にあきれてしまいました。

 

ちなみに体に害がないかどうか、このユニバーサルペーパー株式会社に電話で聞いてみたところ、「バージンパルプ100%の表記に間違いはなく、蛍光塗料や漂白剤等も使用していないため、少量であれば害はないと思われます。また例え少量ティシュペーパーを飲み込んでしまったとしても、腸管で引っかかることがなければそのまま便と一緒に排泄されもします。」とのことでした。

 

 まとめ

長期間外気に触れてペーパーフィルターに周囲のにおいが吸着してしまった場合には、湯通しは良い解決策かもしれません。

 

でも開封直後のペーパーや、保管方法がしっかりしているペーパーフィルターには、湯通しをする意味はないと感じました。 


また先にペーパーフィルターを濡らしてしまうと、珈琲の油分が通りずらいとする考え方もありますが、私はペーパーフィルターを濡らしても濡らさなくても、抽出の不均衡や味の大きな変化を感じることはありませんでした。

 

これは珈琲豆の成分に、液体と油をつなぐ界面活性剤のような成分が含まれているからだと私は推測しています。(アクが泡泡しているのが私の根拠になっています。)

 

結局、ペーパーフィルターに湯通しするべきか、せざるべきかは、ペーパーフィルターそのものの問題や、個人の理論や嗜好によるところが大きいのかもしれません。

  

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